親の家は私も子供の時代を過ごした大きな家でした。
いわゆる5LDKの戸建ての家でした。
母親は綺麗好きでいつも家がきれいに成っているのが自慢でした。
それが、ある時から変わりました。
子供二人が結婚等で別居して親だけの二人暮らしが始まりました。
それがあるときから変化が起きたのでした。
宅配便が届いて、玄関に仮置きしてあるのが、いつまでたっても片づけない、先に届いた宅配物に、そのまま次の宅配物がどんどん山積みになっていくのでした。
当然、開けて中身を取り出すことは一切されなくなりました。
親たちの認知症が少しずつ進んでいたのでした。
並行して、各部屋の散らかり方が尋常な状態になってきたのでした。
流石に、ゴミの回収にゴミを出すことは途絶えることは有りませんでしたが、ゴミ自体の量は極端に少なくなりました。
要は廃棄するという行為が、極端に苦手な事柄になって至ったのでした。
生前整理ということで子供の私たちが親の目を盗んで廃棄という行為はするのですが、親の邪魔があり、なかなか進みませんでした。
結局、そうこうしている間に親が無くなってしまい、生前整理が遺品整理になってしまいました。
一言でいうと 廃棄物とそうでない物との区別がつきにくい物との識別が非常に難しいです。その行為は今も続いています。